手紙

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東野圭吾「手紙」を読みました。
弟のために金が欲しくて衝動的に殺人を犯した兄と、兄の犯した罪によって人生を狂わされ続ける弟。
弟の直樹は、どれほど努力しても、思い通りの結果がようやく得られそうになったところで「強盗殺人半の弟」ということですべてがぶち壊されてしまう。
社長は「差別は仕方がない」と言った。
あからさまな差別もあれば、どう接していいか分からず人々が遠ざかっていくというものもある。
自分が直樹の周りの人間だったらどうするだろう。
アルバイト先の居酒屋で、客が直樹に気を使って話題を選んでしまったように、差別をしたくない、傷つけたくないと言う気持ちもまた、差別になるのだ。
とても難しい。
考えさせられる作品でした。
自分が犯罪者になったら、犯罪者の家族になったら、その周囲の人になったら、どうするのだろう。
直樹はどんな思いを込めて「イマジン」を歌ったのだろう。

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