パラレルワールド・ラブストーリー

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東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」を読みました。
主人公敦賀崇史には恋人がいる。
崇史の記憶では、彼女とはすんなり惹かれあって付き合い、同棲を始めたはずだった。
しかし、突然脳裏を知らない記憶がよぎるようになり、混乱し始める。
何が本当の過去なのか、崇史は自分の本当の過去を求めて調べ始める。
この話、プロローグの電車に乗っているところがとてもスキです。
それから、理系の東野さんが書いただけあって、研究室の雰囲気などがよく伝わってきました。
ただ、リアルにはなっていますが、小難しい印象になっていて、そこまで書き込まなくてもいいかも?と。思いました。

記憶は不確かなもの。
記憶力がとても悪い私は、記憶が不確かなのはよく分かっているつもりですが、それでも、自分の記憶というのは信用するしかない。
自分というものを作り上げている一番大事なものなのではないかと思う。
その記憶が真実とあまりにかけ離れていたら、どれほど恐ろしいことだろうか。
別にホラーではないですが、主人公の立場に立たされたらと考えると、怖い小説だと思いました。

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