ネジ式ザゼツキー

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島田荘司「ネジ式ザゼツキー」読みました。
御手洗潔シリーズです。
エゴン・マーカットが御手洗潔を訪れるところから始まります。
彼は記憶に障害を持っていて、新しい記憶が脳に留まらない。
その彼は、「どこかに帰りたいと思っているのだが、どこだか分からない。それがどこか、御手洗に導いて欲しい」ということだった。
エゴンは「タンジール蜜柑共和国への帰還」という物語を書いた作家。
この物語をヒントに、御手洗が彼の過去の謎を解く。

前半部分は、珍しく御手洗の一人称です。
それを読んでいると、若い頃の奇人変人ぶりはなく、まっとうなそれなりに他人に気遣いのある普通の人でした。
私は、あの奇人御手洗が好きなんですが・・・。
彼も年をとって普通の人になってしまったのでしょうか。
それから、御手洗が海外に出てからはなかなか石岡君と一緒に事件に取り組むことがなくなってしまいましたが、もっと石岡君にがんばって出てきてもらいたいですね。
一時、「アトポス」とか「水晶のピラミッド」とか、読んでも私には理屈がよく分からなかった・・・ということがありましたが、これはそんなことはなく、読みやすかったです。
御手洗はずっと一箇所にいて、ヒントだけで謎を解いていく様子も面白かったですが、この作品の中に出てくる「タンジール蜜柑共和国への帰還」がよく出来ていてとても好きでした。
大きな蜜柑の木におおきなひまわり、妖精、ステキなファンタジー絵本ですね。

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