優駿

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宮本輝「優駿」を読みました。
競馬はまったく知らないのですが、とても面白く読むことが出来ました。
こんなに多くの人が、一頭の馬に関わっているのですね。
祈りと言う意味のオラシオンと名づけられた馬に、登場人物たちが自分の夢や希望、祈りを託して物語は進んでいきます。
オラシオンの体つきの描写などはうっとりとしてしまうほどで、思わず馬の写真を探してしまいました。
大きな体に細くて長い足。つやつやと光る毛並み。本当にサラブレッドってキレイですね。
この作品の中では、動物と人間のつながりはあまり描かれていませんでした。
馬と人との心のふれあいがあるかな~なんて思いながら読んでいたのですが、オラシオンはただ淡々と自分のなすべきことをしています。
そして、そんなオラシオンを渦の中心に、関わった人々は自分の身に降りかかる様々な困難に各々立ち向かいながら、みんなの気持ちがオラシオンのダービーに向いていく。
迫力がありました。

さてこれを読んで、競馬をしたくなったかと言うと、全然。
走る馬を見に競馬場に行きたいとは思いましたけど。
人の作り上げてきたサラブレッドのもろさ、不自然さ、力は強いのに、生き物として弱い・・・そんな印象を受けました。
そんな馬にお金をかけるのは、勇気がいることですね・・・。

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